自律神経失調症に似た症状を軽減する禁煙補助剤の服用

たばこにはニコチンが含まれていて、強い中毒性があることが知られています。
ニコチンによる影響で禁煙を開始したときには、神経伝達物質の放出が途絶えるために気分が落ち込んだり、無気力になるなどの禁煙うつという症状を引き起こします。
禁煙うつの症状は、自律神経失調症と似ています。
自律神経は循環器や呼吸器、代謝や体温調節などの機能に関係する神経で、交感神経と副交感神経によって成り立っています。
自律神経失調症と似た症状が起こることで、めまいや眠気、身体のだるさ、頭痛、吐き気などが起きることが考えられます。
多くの禁煙者が自律神経失調症と似た状態に陥ることで、禁煙を挫折してしまう経緯があります。
このようなニコチンによる離脱症状を軽減させるために有効なものが、禁煙補助剤のチャンピックスです。
たばこのニコチンは、脳内の受容体と結びつくことで神経伝達物質のドーパミンを放出させますが、チャンピックスの成分にも同様の作用があるために、たばこを吸っていなくても離脱症状を緩和できます。
チャンピックスがニコチンの代わりに受容体と結合するので、喫煙した場合であっても満足感を感じない体質になります。
これらの効果によって禁煙を達成できるようになるので、医療機関で行われている禁煙治療では、禁煙補助剤のチャンピックスを処方する方法が主流となっています。
禁煙補助剤は認められている医療機関であれば、保険が適用されますので、少ない負担で治療が受けられます。
チャンピックスの服用を初回で止めてしまった人と比べて、3か月間継続的に服用したときには、高い禁煙達成率が記録されています。
チャンピックスは医薬品ですので、医師の指導の下で服用することが大切で、身体に異変があらわれたときにはすぐに医師に報告する必要があります。